医師になるには、いつ、何をしたらいいの? 医学部合格ロードマップ
医学部合格にたどり着くためには、合格までの道のりを描き、いつ、何をするべきか、どのような取り組み方が必要かを知ることが大切です。ここでは小学生から医学部合格までの流れをロードマップで紹介します。親子でこの道のりをイメージし、今からやるべきことを考えて、「医師になる道」を歩み始めましょう。
土台形成期:小学生
- 学習習慣の定着が重要
・「学校の授業をしっかりと受ける」「宿題をきちんとこなす」などの基本的な取り組みによって、学習習慣を育む - 中学受験に向けて学習塾の情報を収集する
- 探究心・知的好奇心を育む
・家族旅行などで、親子で一緒に多くの体験をする
・博物館や図書館へ行くなどして興味関心を深めていく
・子どもが考えたことに対して親子で対話する - マネープランの計画
・塾、中高一貫校の6年間をはじめ、医学部での6年間の費用面の計画を考える
土台形成期:中学生
勉強以外にも多様な体験を
中学校での学習は高校の学習のベースになります。普段の学校の授業、復習を重視し、基礎学力を定着させることが重要です。一方で、勉強だけでなく、多様な「体験」をすることも大切です。高校生になり学年が上がると、勉強で一日が終わることもあるので、中学生のうちに部活動や課外活動、自分が興味のあること、好きなものなどに熱中して取り組んでみましょう。その体験は、医学部受験の面接の際はもちろん、医師になってキャリアを積んでいく中でも生かされるはずです。
積み上げ期 高1
医療系イベントに参加して情報を集めよう
高校生になると、「医師になる」ことが次第に現実味を帯びてきます。この時期は、医学部のオープンキャンパスや、大学主催のメディカルセミナー、医学部進学フォーラムなどのイベントに参加して、医師の仕事とは何かを知りましょう。「本当に医師になる覚悟はあるのか」「医師として働いていくことができるのか」ということを考える、またとない機会となります。また、「本気で医学部を目指す」ことについて親子でしっかりと向き合い、話し合うことも必要です。
積み上げ期 高2
授業の中で確実に学力を伸ばそう
英語・数学・国語の3教科は、学力が上がるまでに時間がかかるといわれる教科なので、高2までの学習範囲を早めに確実に固めることが大事です。理科・社会・情報は、覚えるべきことが多い教科です。一度で全て覚えようとせずに、コツコツと取り組んでいくように心掛けましょう。いずれの教科も、高3になって「忘れてしまったから、もう一度やり直そう」ということがないように日々の授業を大切にしてください。受ける科目を選択する際は、入試の必須科目にも注意が必要です。ただし、入試のためだけでなく、その先の大学生活や、医師になってからのことも考えて科目を選びましょう。
実戦期 高3
苦手科目の克服と過去問演習に取り組む
高3の夏休み前までには、基礎固めと苦手科目の克服を終わらせておくのが望ましいでしょう。7月までに基本事項をインプットし、8月以降はその知識をアウトプットして使えるようにしていきます。過去問は、すぐに解けなくても焦らないこと。まずはいったん目を通して、志望大学の出題傾向をしっかりと知っておくことが大切です。また、自分の実力と合格ラインとのギャップがどのくらいあるかをきちんと把握しておくこと。それが合格へのいちばんの近道です。
実戦期 出願前
出願に向けて親子で話し合い、勉強に集中できる環境を整える
出願スケジュール、併願プランについては、親子でしっかりと話し合って決めることが重要です。手続き締切日、費用の納入期限を含めて、12月の段階で受験スケジュールを細かくしっかりと組んでおきましょう。宿泊を要する入試の場合は、出願が決まった時点で宿泊先を予約しておくのがよいでしょう。この時期には、家族の意思を統一し、勉強に集中できる環境を整えておくことが何よりも大切です。
【出典】『LABbook 医学部受験がわかる 2024年 12 月号』東京出版 , 2024 , P.82-83 . 加筆修正して転載