受験についてでんがんさんに聞いてみた
受験についてでんがんさんに聞いてみた
WILLナビ医学部開設(プレオープン)記念企画として、教育系YouTuberとして人気のでんがん氏とヨビノリたくみ氏をゲストに迎え、インタビュー&対談を実施しました。第1回目の今回は、でんがん氏へのインタビューをお送りします。当日の映像もアップしていますので、あわせてチェックしてください!
でんがん:
勉強・数学を軸に発信するYouTuber。現在は個人チャンネル「日常でんがん」を主戦場に、数学の解説や学習企画、受験・勉強に役立つテーマを扱いながら、理系の面白さをわかりやすく届けている。
健康管理とケアレスミス対策に集中
失敗しても死なないが
頑張った経験こそが財産になる
ケアレスミスを防ぐ練習を
──現在、本番を前にした受験生が取り組んでおくべきことを教えてください。
でんがん 本番まで2週間を切ったらまず健康管理です。もう学力が劇的に伸びることはなく、アスリートでいえば“調整期間”に入るため、絶対に取らなければならない問題を確実に取れるように確認するフェーズに入ったと捉えるべきでしょう。僕自身、センター試験2週間前に39℃の熱を出した経験があり、結果的に間に合ったものの、健康管理を徹底すべきだったと猛省しました。
──学習面で気をつけたいことはありますか。
でんがん 絶対に取らなければならない問題を落とさないためには、難問対策よりもケアレスミス対策の方が大切です。僕の場合、たとえば物理だったら次元解析を行って解答の正当性を確認するといったような練習をひたすら行っていました。
──前日から当日にかけての準備についてはいかがでしょうか。
でんがん 前日は「勉強しない派」でした。新しい知識を入れると、既存の知識が不安定になる感覚があったからです。無理に詰め込むよりは、これまでの力を最大限発揮できる状態にすることを優先すべきです。寝不足は本番のパフォーマンスに直結するため、前日はよく寝てください。僕は本番1週間前から寝る前に軽くランニングして自然に眠くなるように習慣づけを行っていました。
パフォーマンスを最大化する作戦を
──入試問題を取捨選択する場合の判断基準のようなものはありますか。
でんがん ある程度勉強してきた人は、理系科目とくに数学や物理の問題は、パッと見て誰も解けない問題かどうかが判断つくようになっているのではないでしょうか。そう判断できたらその問題は捨ててもかまわないと思います。なぜか。1点も取れない問題にかけた時間が無駄になるからです。捨てた問題にかけるはずの時間で、解いた問題のケアレスミスをチェックすれば、より確実な得点につながります。
──量をこなして難問を見きわめる判断力がついていることがまず前提で、それがあれば1問捨てるぐらいのことはできるということですね。
でんがん 医学部の受験生であれば、それだけの力は持っていると思います。点数を一番高くするにはどういうパフォーマンスにするかという作戦の良し悪しで、10〜20点くらい変わる気がしますので、試験時間内の過ごし方を考えておくことは重要だと思います。
終わったことは忘れよう
──本番で頭が真っ白になった場合の立て直し方のようなものはありますか。
でんがん 頭は必ず真っ白になります(笑)。そんなとき「受験に失敗しても死なへんやろ」との親の言葉を思い出して気が楽になった記憶があります。受験は人生を左右するように思うかもしれませんが、人生はそこで終わりではないと思えば、少しは気が楽になるかもしれませんね。
──私立受験は試験が連続しますが、前の受験の失敗を引きずらないためにはどうしたらいいですか。
でんがん 僕は「嫌なことは忘れるタイプ」で、テレビの野球中継やバラエティ番組を見て気分転換していました。夜に何か楽しい経験をして寝ることで、翌朝にはリセットできるようになりました。ただ、これは日々の積み重ねの結果で、寝たら忘れるという体を作っていったわけです。ですからそれぞれに合った回復法を見つけておくといいでしょうね。
YouTubeのコメントに落ち込まないこと
──YouTuberの方にお聞きするのもなんですか、受験期にYouTubeを見ることについての是非をどうお考えですか。
でんがん うーん、1回娯楽に走ったら、なかなか勉強に戻って来られない人は見ない方がいいと思いますが、本来やらなければならないことに帰って来られるなら見てもかまわないと思います。僕の場合は、木曜日のこの時間はこの番組を見る、火曜日は見たい番組がないからテレビは見ない…といった具合に、1週間のスケジュールを決めていました。こうしておくとテレビを見ても罪悪感を感じることはありません。息抜きも含めたルーティーンを決めてしまうのもいいかもしれません。
──学習系YouTubeのお勧めの活用法はありますか。
でんがん コメント欄には注意した方がいいですね。成功したコメントを見て「自分だけできてない」と錯覚しやすいからです。実際には、成功した人がコメントを残すことが多く、できなかった人もかなりいますから、必要以上に落ち込む必要はありません。
浪人するなら覚悟を決めて
──まだ受験は1年先だという人には何かアドバイスはありますか。
でんがん 受験は一大イベントに見えますが、人生はそれだけで決まるわけではありません。どの世代にも受験でうまく行かなかった人はたくさんいますが、社会のどこかでちゃんと活躍していますし、その後の努力で幸せになっている人はいくらでもいます。受験はあくまでチャレンジの機会であって、結果がどうあれ挑戦した自分を認めることが大切なのだと思います。ただし、頑張らなかった人は大人になってからも頑張れない可能性が高いと思いますから、努力は必要です。
──浪人を決めた人はどのような姿勢で来年に向かうべきでしょうか。
でんがん はっきりしているのは、6月までにスタートダッシュを切った人が受かる可能性が高いということです。浪人生は現役生よりも伸びが鈍くなりがちで、インプットが長引くとアウトプットが間に合わない可能性があります。6月末を受験本番と考えて、それまでに基礎を固め、夏以降は演習に集中することをお勧めします。最大の敵は、同世代の友人たちが大学生活を謳歌している姿に心が揺れること。失敗しても浪人すればいいやではなく、しっかりした覚悟が必要です。
──最後に、今まさに受験真っ最中の人に向けてのメッセージをお願いできますか。
でんがん 自分の立ち位置はだいたい把握できるとは思いますが、ボーダー付近にいる人やまだ足りないと感じている人ほど、受験は自分の弱さと強さに向き合う貴重な機会になります。結果には運もありますが、失敗しても死ぬわけではありませんし、最後までチャレンジし、終わったらまず自分を褒めてあげてください。心から受験生を応援しています。
でんがん氏のチャンネル【日常でんがん】は
インタビュー当日の模様(動画版)は